【観劇】ウーマン・オブ・ザ・イヤー 感想
先日、赤坂ACTシアターで上演中の『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』という舞台を観劇してきました。
仕事と恋愛の両立に悩むキャリアウーマンのお話でしたが、この主人公テス・ハーディングのキャラクターがとてもとても魅力的でした。
"強すぎて、男が引いちゃうの"
劇中、酒に酔ったテスがそんなセリフを言うのですが、誰もが憧れる女性であるテスは、"完璧"な"高嶺の花"であり立派に自立しているが故に孤独。知り合いは沢山居ても、"友達"と呼べるような存在が全く描かれないことにはとても切ない気持ちになりました。
正直ストーリーが進む中で、テスの性格上の問題は多々見受けられますが、それでも少しずつ彼女が思考的にも性格的にも変化していく様子に心が揺さぶられました。
仕事と恋愛の両立が大きなテーマになっていましたが、私は、
"優秀"で"完璧"であることを公私共に重要視して生活していたテスが、それを『仕事』や『能力』の部分に留めて、弱い部分や欠点を認めるような『人間性』を表に出し始めて周囲と打ち解けていくような印象を受けました。
優秀で完璧で人から憧れられること。
それを維持するために、人間らしい弱さや欠点を晒すことを我慢しなくても良い。
この舞台を観てそんなメッセージが読み取れたような気がします。
でもそれってすごく難しい。弱い部分を晒すのって凄く怖い。
学生時代は嫌でも毎日1年間は同じクラスでずっと一緒に居たから、少しずつ少しずつ心開くことが出来たけれど、今はそうもいかないからとっても難しい。
テスは初めから他人を拒絶していたわけじゃないものね。
見習おうと思います♪